生活を始めてから最初に出てくるずれは、たいてい大きな価値観ではなく、こうした小さな場面です。
日本では、家族のあいだでも「ありがとう」を口にします。お茶を出してもらったとき、荷物を持ってもらったとき。小さなことでも言葉にするのが自然です。
中国では、近しい間柄ほど、いちいち言葉にしないことがあります。家族なのだから当たり前、という感覚です。他人行儀に聞こえるから言わない、という説明をされる方もいます。
この違いを知らないと、日本人側は「感謝されていない」と感じ、お相手は「なぜそんなに他人のように接するのか」と感じます。どちらも相手を大事に思っているのに、表し方が逆という状態です。
正解は、どちらかに合わせることではありません。違いがあると知っておくだけで、その場での受け取り方が変わります。
同じ構造のずれは、ほかの場面にも出ます。
一緒に暮らすうちに、お互いのやり方は少しずつ混ざっていきます。最初の数か月で判断せず、違いとして置いておくくらいがちょうどよいと思います。こうした違いを結婚前に知っておきたい場合は、中国人女性との結婚を扱っている国際結婚相談所ブリッジのような相談所で、事前に聞いておくこともできます。